【着物サイズの測り方】自分にぴったりな目安を知ろう

着物や浴衣などを選ぶのが初めての場合、自分の身長や腕の長さに合った着物のサイズはどのくらいなのか、よくわからないという方も多いと思います。着物はサイズに幅を利かせて大きめに作られるものではありますが、ある程度の一般的なサイズ感は存在します。

今回は、そんな着物のサイズについて、着物の種類別で一般的なサイズ表記はどのようになっているのか、そしてそれに対する自分の着物サイズの測り方、自分に合った着物の種類別サイズを算出する際のコツなどを詳しく解説していきます。着物のサイズ選びで困ったら、ぜひ参考にしてください。

女性着物の一般的なサイズ表記

まずは女性用の着物のサイズですが、既製品やレンタル品などではおおまかなサイズが表記されていることが多いです。但し、腕の長さは身長と比例しないなど、細かな部分ではサイズが合わない場合もあります。そのため、こちらのサイズ表記は、あくまでも目安として捉えてください。

では、女性用着物の種類別に、一般的なサイズ表記を見ていきましょう。

留袖、訪問着、小紋

黒留袖や色留袖、訪問着、小紋の着物では、次のようなサイズ表記となっていることが多いです。

【留袖、訪問着の一般的なサイズ表記】

  S M L LL
身長 148-157cm 155-165cm 163-170cm 168-176cm
ヒップ 98cm前後      
洋服サイズ(号) 7-9号 7-13号 9-13号 9-15号

振袖

長い袖が特徴の振袖は、おおよそ次のようなサイズ表記となっています。気になる袖丈(袖の長さ)は、身長に合わせたサイズに調整されていますのでご安心ください。

【振袖の一般的なサイズ表記】

  S M L LL
身長 150-157cm 155-160cm 158-165cm 163-172cm
ヒップ 98cm前後      
洋服サイズ(号) 7-9号 7-13号 9-13号 9-13号

男性着物の一般的なサイズ表記

男性用の着物では、次のようなサイズ表記となっているのが一般的です。

【男性着物の一般的なサイズ表記】

  S M L LL 3L 4L
身長 160-165cm 165-170cm 170-175cm 175-180cm 180-185cm 185-190cm
ヒップ 98cm未満 105cm未満        

着物サイズの測り方

こちらでは、自分に合った着物のオリジナルサイズを知る方法を解説します。着物の部位はたくさんありますが、着物を仕立てる際に少なくとも必要となるのは「身丈」「裄丈」「身巾(前巾・後巾)」の3ヶ所のサイズです。

では、サイズの測り方を1つずつ見ていきましょう。

身丈(みたけ)の測り方

身丈とは着物の長さのことを指します。女性の場合は「身丈=身長」と考えてください。男性はお端折がありませんので「身丈=着丈」となります。

  測り方
女性 身長と同じ
男性 身長 ― 約30cm(着丈と同じ)
タイトルなど テキストテキストテキストテキストテキスト
タイトルなど テキストテキストテキストテキストテキスト

裄丈(ゆきたけ)の測り方

裄丈とは腕の長さのことを指します。首の付け根から手首までを測りましょう。

裄丈の測り方 直立した姿勢で片手を地面に水平に伸ばして、首の後ろ真ん中にある頸椎点~肩の真上~腕のくるぶしまでを一直線に測ります。  

身巾(前巾・後巾)の測り方

身巾(みはば)とは、着物の身頃の幅のことを指し、前巾・後巾(まえはば・うしろはば)があります。身巾は、おくみ幅(前身頃についているおくみの幅)に前巾2つ分と後巾2つ分を足したものですが、腰囲とほぼ同じとなります。

身巾(腰囲)の測り方 腰まわりで一番太い箇所をメジャーで測る。腰よりも腹囲や太もものほうが太い場合はそちらを測りましょう。

【種類別】自分に合った着物サイズを算出するコツとは

自分に合ったサイズの着物を選びたい、仕上げたいという際は、まずは自分の「身丈」「裄丈」「身巾(前巾・後巾)」の3ヶ所のサイズを測ることから始めましょう。そして、次のようなコツを押さえることで、見栄えがいいだけでなく着心地もいい着物に出会うことができます。

では、自分に合った着物サイズを算出するコツを、着物の種類別に見ていきましょう。

女性着物の場合

女性用の着物では、部位ごとに次のようなポイントを押さえておくと、自分に合う着物サイズを見つけやすくなります。

【女性着物】 自分のサイズを算出する ポイント
身丈 身長±5cm
裄丈 ・裄丈±3cm
・自分一人で測る場合は寝た状態ですると測りやすい
・首の付け根から肩を通る際は「背中側を通るように」測ること
・フォーマル用は1cm長めに、カジュアル用は2cm短めに
身巾(腰囲) ヒップサイズ±3-4cm
袖丈
(振袖の場合)
膝より下かつ、くるぶしより上になるようにする

長い袖が特徴の振袖では、以下の3つのサイズにプラスして「袖丈」にも注意が必要です。成人式などで着用される振袖(中振袖)の袖の長さは、身長約160cmに合わせた100cm前後が一般的です。

そのため、身長が170cm以上の方は袖丈が少し長いほうが見栄えがよくなります。また、身長が150cm以下の方の場合は、袖が地面につかない長さにするのがおすすめです。 

羽織の場合

羽織とは、メインとなる着物の上に羽織るもので、洋装ではジャケットにあたります。自分に合う羽織を探す際は、次のような点を押さえておきましょう。

羽織着丈 身長 ÷2(膝上20cm以上)
羽織裄丈 下に着用する着物着丈+約1cm
羽織袖丈 下に着用する着物着丈 ― 約2cm

長襦袢の場合

着物を着用する際に、肌着と着物の間に着るのが長襦袢です。着物の表面にシワが出ないようにするためにも必要ですし、衿・袖などからチラリと柄を見せておしゃれを楽しむポイントにもなります。

長襦袢は、次のような点に注意して選ぶといいでしょう。

身丈 身長×約0.85(長さはくるぶしまで)、または身長 ― 約32cm

男性着物

男性用の着物では、部位ごとに次のようなポイントを押さえておくと、自分に合う着物サイズを見つけやすくなります。目安としてぜひ参考にしてください。

着物の着丈 身長 ― 約30cm
羽織の着丈 着物の着丈 ― 約50cm
襦袢の丈 着物の着丈 ― 約4cm
袴の丈 着物の着丈×約0.6

着物のサイズでお悩みなら会津若松市の呉服店「きもの大善屋」まで

自分に合った着物のサイズを測る方法は、意外とそう難しいものではありません。少なくとも必要となるのは「身丈」「裄丈」「身巾(前巾・後巾)」の3ヶ所のサイズのみですので、既製品をレンタルする際などにも大いに活用できます。振袖の場合は、身長に合わせて袖丈を慎重に選ぶようにしてください。

着物のサイズ選びで迷ったり困ったりした際は、会津若松市の呉服店「きもの大善屋」にぜひご相談ください。着物の販売だけでなく、着物レンタル、きものクリーニング、テーブル茶道教室なども開催しております。

毎月さまざまな行事や応援キャンペーンも行っておりますので、お気軽にお立ち寄りください。季節の着物コレクションや新作も手に取ってご覧いただけます。皆さまのご来店をお待ちしております。

大善屋ごあんない

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